#12  FOXBRIDE

生れながらにして“リバース・ボディ”と呼ばれたギター、それはカーデザイナーの手によるものでした。しばらくの後、その独創的なリバース・ボディは“ノン・リバース”という少々まわりくどい呼称とともに『本来の』向きとしてリデザインされることになります。
まさに世に出る順番が『前後逆転』したボディデザインに独自のアレンジを加えたのが、塚越商店のフォックスブライドです。 

いささか大柄で野暮ったさの残るシェイプをセンターラインで活断層のごとくスライド、オフセットさせたボディシェイプは相反する2つの印象を併せ持った不思議な魅力を備えています。
大きいようで取り回しが良い、ダサいんだけど格好いい。そんなフォックスブライドのデザインはまさに、晴れの日に降る気まぐれな雨のような矛盾の愉しさをもたらしてくれます。 

ピックアップを1基、ネックかミドル、またはブリッジポジションに搭載します。 
ネックポジションに搭載した場合は「Acid」、ミドルでは「Velvet」、ブリッジでは「Scream」 といったサウンドキャラクターをモデル名に付加します。 
「Acid」「Velvet」はピックガードマウント、「Scream」ではピックアップをボディにダイレクトマウントします。 

コントロールセクションはマスターVolumeとマスターTone。シンプルな操作性で誰にでも扱いやすいギターになっています。
「Acid」のみ、VolumeにはTreble Bleed(ハイパスフィルター)を備えており、ボトムエンドやオーヴァードライブのかかりをデザインしやすくしています。